私たちFCEグループの理念は「チャレンジあふれる未来をつくる」
その1つとしてグループのCSR活動として2008年より取り組んできたのが、小学生~高校生を大賞としたチャレンジ甲子園「チャレンジカップ」です。
私たちは教育事業を通じて、「無理」「難しい」とやってみる前に諦めてしまう子どもたちの姿を多く見てきました。
しかし、チャレンジするということは本来、楽しいことのはずです。できなかったことができた喜び、やりとげたときの達成感、仲間と衝突を繰り返しながら強くなっていく絆、未達成だった時の悔しさ…。そうしたチャレンジの楽しさに気づいてほしい、また、チャレンジを通して、小さな成功体験と成長実感を積み重ね、自信を深めてほしい。そんな思いからはじまったのがこのチャレンジカップです。
そんなチャレンジカップも16回目。参加者は累計14万人を超えました。
チャレンジカップのルールとは?
ちなみに、チャレンジカップのルールは簡単。自分のやってみたかったことに対して半年間のチャレンジ目標を決めます。
チャレンジの内容は、勉強、部活、社会貢献、将来の夢に関すること、自信を深めることなど…自分が本気でやってみようと思ったことならばなんでも構いません。チャレンジ終了後は、目標に対してどれだけ本気で取り組み、どれだけ成長できたかを活動報告シートによって振り返り、その報告シートをもとに全国の教育関係者や有識者達がベストチャレンジャーを審査、表彰をするという流れです。
「チャレンジカップ2023」には、日本全国から1976組が参加!
そして、4月22日には、その頂点を決める「チャレンジカップ2023 最終プレゼンテーション(最終審査)」が開催されました。
最終審査に臨んだのは、総数1976組の中から選ばれた小学生部門3組、中学生部門3組、高校生部門3組の合計9組。
それぞれがこの半年間の取り組みをプレゼンテーションにまとめて、精一杯発表してくれました。
なぜチャレンジしようと思ったのか、チャレンジ中にぶつかった壁、その壁をどのように乗り越えたのか、チャレンジによって何を得たのか…笑いあり、涙ありの子どもたちの発表は、本気でチャレンジしたからこそ感じたたくさんの気づきが詰まっていました。
それぞれのプレゼンテーションを経て、視聴者の投票と、審査員による審査が行われ…
今年度の各部門の大賞各1組が選ばれました。
チャレンジカップ2023大賞は?
〇小学生部門
チャレンジ名:Worst Generations (ITTO個別指導学院 宮城名取東校)
『頭の良くなるすごろくを自作!?みんなで楽しく学力を上げることにチャレンジ!』
小学6年生の3人組。「中学生になる前に苦手な分野をなくして、学力を上げたい。でも、ただ勉強するのはつまらない」
そこで考えたのが、「頭の良くなるすごろく」づくり。ゲームを通して楽しく学力を上げることに!
作成のプロセスではロジックツリーを用いて、すごろくをつくるためにやるべきことをブレイクダウンしたり、ゴールから逆算したスケジュールを考えたり、苦手分野を検証するために100枚近くのプリントを解くなど頑張りました。
また、みんなが楽しく学力をあげるという目的にこだわり、全員がWin-Winになれるようにルールを見直すなどさまざまな工夫を凝らすことができました。
〇中学生部門
チャレンジ名:山口悠瑠(やる気を伸ばす!やまちゃん塾)
『大好きな書道を通して多くの人たちに笑顔を届けたい!SNSでの発信や絵本作りのためにクラウドファンディングに挑戦!』
書道家になりたいという夢のために、書道で日本中の人を笑顔にすることにチャレンジ。そのために、TikTokをはじめとするSNSで書道している動画を配信することと、書道をベースにした絵本作りに取り組むためクラウドファンディングに挑戦しました。途中、あまり再生回数が伸びずに心が折れそうになるも周囲を巻き込んで、TikTokでは7万回生を達成。
また書道をベースにした絵本を作るためのクラウドファンディングでは、SNSを通じて多くの方に思いを届け、42名もの支援者が集まり、制作費28万円という目標のところ29万円以上を集めることができました。
〇高校生部門
Kukuna&Nanako (ボーイスカウト島原第1団+創成館高等学校)
『修学旅行でハワイに行けなかった悔しさを自分たちの街でリベンジ!!
地域を巻き込んでのハワイアンイベントに挑戦!』
女子高生2人でのチャレンジ。コロナ禍のため修学旅行のハワイに行けなかった悔しさから、地元でハワイを体感できるイベントを開催。商店街と交渉して場所を借りたり、パンケーキやアクセサリー、ロコモコなどのお店に出店をしてもらったり、地元のフラダンスチームに出演を頂いたりして盛り上げました。また集客も、ポスターを作りお店に貼らせてもらう、地元のラジオに出演する、など力を入れ、当日は多くの地元の方が参加してくれました!またイベントでは、ハワイでも大きな問題になっているプラスチックごみによる海洋生物への影響など知ってもらうとパネルを製作、設置するなどして環境問題の周知活動にも取り組みました。
チャレンジカップ2023を振り返り
今年は、クラウドファンディング、SNS、プログラミングなどAI時代と呼ばれる今ならではのチャレンジが多くみられました。
毎年言えることですが、達成、未達成に関わらず、目標に向けてやり抜いた子どもたちは、本当に自信に満ち溢れた表情をしています。
子どもたちが「チャレンジ=無理、怖い、失敗」ではなく、「チャレンジ=楽しい!」と感じることができれば、これから先もさまざまなことに果敢にチャレンジすることができるはずです。そして、未来を担う子どもたちのチャレンジ精神が育てば、日本はさらにチャレンジあふれる国になるのではないでしょうか。
私たちは、『チャレンジあふれる未来をつくる』ため、チャレンジカップを通して子どもたちの心に火をつける、そんなきっかけをこれからも提供したいと考えています。
そして、私たち自身も子どもたちのチャレンジする姿に、もっとチャレンジしていかねばと、、、励まされると同時に、このチャレンジの輪をもっともっと大きく広げていこうと強く思った一日にもなりました。
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