こんにちは!22卒内定者(執筆当時)の赤津です。
FCE企てStoryシリーズ第3弾!~後編~
前編に引き続き、お届けするStoryはFCEグループが最初に企てた『7つの習慣』を子どもたちに分かりやすく伝えるためのプログラム、「7つの習慣J®」です(JはジュニアのJなんです!)。
現在は全国約100校の中学高校、専門学校、大学、約360教室の学習塾で導入されており、累計生徒数は290,000名にも上ります。
そんな「7つの習慣J®」が最初に導入されたのは「学習塾」でした。
前半では事業化からプログラム開発までお話を聞きました。
前半の記事はこちらからご覧ください。
後半では「7つの習慣J®」を企てる上で立ちはだかった1つの壁についてお話を伺います。
(お話を聞かせてくれた人)
前FCEエデュケーション代表取締役社長。「7つの習慣J®」事業を企てると共にFCEエデュケーションを創業。現在は、FCEエデュケーション取締役会長であると共に、FCE Holdings(現FCE)執行役員としてマネジメント推進部長を務める。
FCEエデュケーションにて「7つの習慣J®」事業の企画や専門学校の教育支援を担う。FCEトレーニング・カンパニーでは各種研修講師も務め、FCE Holdings(現FCE)内部監査室長を兼任。
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未経験という壁を乗り越え、やっと子どもたちの反応からも手応えを感じるようになった「7つの習慣J®」。次の課題は、たくさんの学習塾に実際に導入して頂き、子どもたちに届けていくこと。その矢先、もう1つの壁が立ちはだかったそうです。
鈴木さん:当初想定していた反応が全く得られなかったんです。当時、私は全国の学習塾に対して「7つの習慣J®」の営業をしていました。上位100社のうち60社くらいの塾の経営者の方々とお会いしたと思います。多くの経営者が興味をもってくれたのですが、契約にはつながりませんでした。プログラムもだいぶ形になってきてここからだ!というときに、また新たな課題が現れたという感じでした。
大戸さん:確かに。想定したように塾には広まらなかったですよね。
鈴木さん:学習塾の経営者の方々も私たちの想いには賛同してくれたのですが…やはり塾は成績をあげる場所として求められているという葛藤や苦しさがあって、中々導入に至らなかったのです。
国語や数学と違い、「7つの習慣J®」は人間力を高めるためのプログラム。保護者から成績を上げる場所として求められている学習塾では、子どもたちの成績向上に直結しない新しいコンテンツを受け入れることは容易ではありませんでした。子どもたちの変化を肌で感じながら自信をもって作り上げたプログラムだけに、期待通りに進まないショックは大きかったそうです。
しかし、ここで諦めないのがFCEグループ。どのような解決策を見つけたのでしょうか。
予想外の反応から始まった、新たなチャレンジ
鈴木さん:ある時、中小企業の経営者の方から「面白い事業だね!子どもたちにとって絶対に意義があることだから自分たちもやりたい!」という声を頂きました。地元で建築業や飲食店、不動産業などを展開する学習塾とは全く異なる業種の経営者からでした。「地元の子どもたちにこうした教育の場を提供したかった」とおっしゃるのです。その時に、日本の教育に問題意識を持つ企業経営者にこそ理解してもらいやすいビジネスだと気づきました。今までは既にある学習塾に授業のオプションとして提案をしていました。しかし、今回の気づきがきっかけとなり地元の企業の方に「7つの習慣J®」を伝えることをメインとした学習塾運営に取り組みませんかというビジネスモデルの提案をすることを決意しました。
まずは、フランチャイズとして「7つの習慣J®」を導入してくれる学習塾を探すことから始めました。その中で賛同してくれたのがITTO個別指導学院さんでした。こうして、「ITTO個別指導学院+7つの習慣J®」という新たな提案パッケージをつくり、様々な企業経営者の方に学習塾ごと加盟してもらうというチャレンジが始まりました。
大変ありがたいことに、このモデルには多くの企業経営者の方がご賛同くださいました。北は北海道、南は沖縄まで47都道府県で加盟して頂くことができ、現在「ITTO個別指導学院+7つの習慣J®」は約360校まで成長しました。
しかし、2010年、ゆとり教育への反動から、今一度「学力重視」の気運が高まった時期がありました。そして、いくつかの学習塾は、教科指導に力を入れるために、「7つの習慣J®」授業を辞めていきました。
そんな状況の中でも、この授業を辞めずに続けてくださる学習塾さんが数多く存在しました。なぜなら、「子どもたちの将来に、絶対必要な学びになる」とオーナーや先生方が感じてくれていたからです。私たちはこうしたオーナーや先生方の皆さんの強い想いと覚悟に支えられ、今があります。
プログラム作成から導入に至るまで、どんな壁が立ちはだかろうとも乗り越えてきたFCEグループ。心から共感してくれるオーナーや先生方の存在、そして子どもたちの変化が、事業に対する自信を裏付けるものとなり、壁を乗り越える力になりました。
どんなハードルも乗り越える!誰でも学べる世界の第一歩へ
ここまでひたむきにチャレンジを続け、多くの子どもたちに「7つの習慣J®」を届けてきたお2人。今後はどのようなことにチャレンジをしていくのでしょうか。
大戸さん:受講生徒から、
「自分に自信が持てるようになった」
「いろいろなことにチャレンジできるようになった」
「親や友達との人間関係を改善出来た」
「将来の目標を持つことができた」
「計画を立てることができるようになった」
など…本当にここでは伝え切れないほど「変わった」「成長した」という声を頂きました。そういう一つひとつの声が私たちの励みになっています。
そして、そのような声を聞く度にいつか実現したいと思うのは、より多くの子どもたちが受講でき「7つの習慣J®」にすること。今は生徒から一定の受講料を頂いて、それがやはりハードルの一つになっているのも事実。いつかは希望する誰もが「7つの習慣J®」を受講できるようにしたいですね。
鈴木さん:そうですね。私たちも企業として取り組んでいるので「無償」というのは極論ですが、受講料が制約にならず、もっと多くの子たちが学べる状態にしていくことを目指しています。そんな状態が作れるように、まずは受講できる環境をより増やすこと、そして受講料を大きく上回る教育的価値を生み出すことに挑戦し続けていく必要があります。
加えて、今は料金の壁、学習できる場所が限られている地域の壁がありますが、まずは地域の壁を取っ払うために、「7つの習慣J®」をどこにいても学ぶことができるオンライン事業もスタートしています。この事業は、場所という制約に左右されず、誰でも学びたいことを学べる世界になるための大きな一歩になると信じています。これからも実現したい世界に向けて、FCEグループはチャレンジを続けていきます!
始まりは教育業界「ド素人」だったお2人。
しかし熱い想いをもって子どもたちのために立ち止まることなく行動を起こし続けました。現在「7つの習慣J®」は、FCEグループを代表する事業の1つになっています。
また、インタビューでお2人はこんなことをおっしゃっていました。
「どんなに壁があっても、前に進むだけ。乗り越えたあとは全てが楽しかった記憶になる。」
まさに、目的に向かって全力でチャレンジを続けていくFCEグループらしさを感じるお話でした。
インタビューにご協力してくださった鈴木さん、大戸さん、ありがとうございました!
大人向けのビジネス本であった『7つの習慣』を、子どもたちの将来のために学習プログラムとして事業化したFCEグループ。目的に向かってどんな壁も乗り越え続けるFCEグループの今後のチャレンジに、乞うご期待ください!
※「7つの習慣 ®」および「7つの習慣J®」は、フランクリン・コヴィー・ジャパン社の登録商標です。
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