「じゃあ、やって」の一言から2つの事業を立ち上げ?!(後編)#OneStory

FCEの仲間たちが語る「One Story」
第3回(後編)はFCEエデュケーションの松本真実が登場します。

前編はコチラから!



「ココカラ検査」という子どもたちの心の成長を図る検査事業をゼロから立ち上げ、多くの学校に導入されるまでの事業に育て上げた真実さん。検査も一段落付いた折に、ご結婚、そしてご出産という大イベントを迎えます。そして、産休明け。ママになって一層パワーアップした真実さんの第2章。新たなチャレンジが始まるのです。

あたけ:お一人目の産休明け。ママになった真実さんに託されたのはなんと新事業…

真実:そうそう(笑)。産休からの完全復帰だ!ってなったときに、真実さんに相談があると近くのカフェに呼び出されたんですよね。

あたけ:どんな話だったんですか?

真実:まだ非公表なんだけど、インターナショナルスクール事業を始めようかと思っている。キンダガーテン(幼児園)とアフタースクール(学童)、LTE(サタデースクール)という三毛作の業態で、真実さんにも手伝ってほしいのだけどどうかな?と。

あたけ:真実さんはどう返事したんですか?

真実:もちろん二つ返事でOKしました。私が大学、大学院でずっと研究をしてきた「異文化間コミュニケーション」というテーマともぴったりで、すごく楽しそう!やりたい!って。既存の業務や初めての子育てとの両立について確認したら、週1ぐらいのサポートで開校までの1年でいいということだったので迷いは皆無でした。でも…。

あたけ:でも…?

真実:…1ミリも週1じゃなかった(爆)。実際はがっつり週5でしたね。しかも、メンバーは話を持ってきた上司と私、バックオフィスをサポートしてくれる野々山君の3人。上司や野々山君はグループの人事や他の子会社も兼任だったので、それぞれが膨大なTo Do Listを抱える状態でした。

あたけ:ココカラ検査の再来!

真実:まぁ、そんな予感はしていたけど(笑)。でも、ココカラ検査の時とは違って、夢がいーーーっぱい♡つまった企画書もあったし、スクールは勝どき駅周辺がよいかもということも決まっていたから少しだけ前進はしていたかな(笑)。ただ初めてのことばかりで、ネイティブの外国人教師の採用や日本人スタッフ、生徒募集とすべてに苦戦しましたよ。

あたけ:先生もネイティブの方限定ですものね。

真実:そう。大変だったよ…。外国人用の求人サイトに3人分の募集広告を載せると、一気に1000人以上の応募がくるほど人気だったの。

あたけ:そんなに…!

真実:ただ、英語ネイティブで大卒以上、かつ、日本での教育経験が2年以上というのが最低条件なのに、全く英語圏ではない国からの応募や、存在しない大学名を記載した応募があったりするんだけどね(笑)。求めている教師の質が高いこともあって、1000人の書類審査から最終面接に残る確率が低すぎて、焦りました。一方、日本人スタッフはもっと難しかった。英語バイリンガルであることはもちろん、保育や学童での勤務経験のある方を求めていたのに、ほとんどの応募者がどちらか一方の条件しか満たしていないとか。スクールにとって最も重要な教師・スタッフなので妥協できないけれど、開校のタイムリミットも迫る。ギリギリまで諦めずに、募集していた教師3名、スタッフ3名が妥協のないメンバーで揃った時にはガッツポーズでしたね。

あたけ:そして、生徒募集…。

真実:生徒募集も本当に大変だった!!!!門パイといって、近隣のありとあらゆる学校の校門の前でのチラシ配りをしまくりました(笑)。そして、ターゲットとなるファミリー層が住んでいそうなマンションを見つけては、管理人さんやコンシェルジュに頼み込んでポスティング。あとは、説明会のポスターを近隣のお店だ、スーパーだ、児童館だ、商店街だって回って貼らせてもらったり。生徒募集の期間は、とにかくずっと外にいた記憶しかありません。

あたけ:もう思い付くことは全部やったみたいな。

真実:そうですね。リスティングとかweb周りは別の人にお願いして、私はとにかく体力勝負(笑)!公園の周りで手配りしたり、飲食店に飛び込みで置きチラシをお願いしたり、道路使用許可証は担当の警察官と顔見知りになるほど申請しました…。特にアフタースクールの生徒募集は冬が勝負だったから、雪が舞う中、何時間もビラ配りをして、気づいたら私に雪が積もっていることもあったり(笑)。途中から、野々山君や当時の内定者の子たちも手伝いに来てくれたのは本当に心強かったなぁ。

あたけ:それだけやって初年度はどれぐらい集まったのですか?

真実:キンダガーテンが6人。アフタースクールが23人。

あたけ:…。定員って何人でしたっけ?

真実:キンダガーテンが84人。アフタースクールは96人ですね。

あたけ:おお…、それだけやってこの結果だったときって、どんな気持ちだったんですか。

真実:正直、危機感や焦りはなったかもしれません。すみません(汗)。それよりも、スクールの施工も終わっていない状態で、私たちを信じて大切なお子さまを預けようとスクールへの入園・入学を決めてくれた保護者さまと子どもたちのことしか考えていませんでした。絶対に期待に応えようと、必ずこの入園・入学の選択を大正解だったと言ってもらおうと、とにかくやるしかないっていう感じだったかなぁ…。状況としては、契約書すら完成していない状態で、契約書やツールや資料を整えつつ、説明会や面接、契約会を同時進行で進めている感じでした。合間にスクールの電話を自分の携帯に転送していたので、問い合わせや個別相談に対応して。きっと、目の前のことを受け止めるだけで精一杯で、定員対比を考えて凹んだり焦ったりする余裕もなかったんでしょうね(笑)。

あたけ:でも、そのときって真実さん自身もお子さんが生まれて1年ちょっととかじゃないですか。つまり子育て自体もすごく大変で、しかも初めての子育てで。両立とかってできたんですか?

真実:あんまり記憶がないけど、子どもは健やかに育っているので両立できたってことだよね。大変だったけど、初めて尽くしの毎日が楽しくてアドレナリンが出てたのかな。夫も同じ会社だから、私の状況を知ってくれていたし、ものすごいサポートしてくれていたのかもしれないね。記憶にないけど(笑)。

あたけ:土日出勤もあったでしょうし、お子さんが熱出したりすることも。

真実:確かに生徒募集の説明会なんて全部土日だものね。それはこの6年間ずっとだけれど。そうか、やっぱり夫がサポートしてくれていたんですね。今さらだけど感謝だわ(笑)。ありがたいことに子どもたちも丈夫で、ほとんど病気になることがなかったから、そんなに困ったこともないんだけど、一度だけ熱を出した息子を病児保育に預けて出勤しなければいけないことがあって、離れるのを嫌がって吐くほど泣いていた息子を無理矢理預けた時には、葛藤から涙しましたね。ワーママあるあるかな。

あたけ:そうですよね。毎日、ご飯作ったり、掃除したり、洗濯したりしながらですものね。

真実:そんなのは日本中のお母さん、世界中のお母さんがやってることだから、全然大丈夫!私は手抜きしまくり、夫に頼みまくりのズボラママだからなおさらだけどね。

あたけ:スーパーワーママですね(笑)。でも、そんな苦労が報われて、2014年に開校して、今年で6年。今では半数以上が口コミで来校。生徒募集にウェイティングがかかるほどになりましたね。

真実:本当にありがたいことですよね。今振り返ってよかったなと思うのは、経営的なところはあまり言われないで、それよりも子どもたちと保護者さまと、とにかくいいスクールをつくるっていうことに本当に集中させてもらえたことかなと。だからこそ、これだけ口コミが増えて、結果的に今の状態につながったんじゃないのかなと思います。

 



あたけ
:真実さんから見てFCEってどんな会社ですか。

真実:なんだろう、チャレンジさせてくれる会社ですよね。この間も朝礼で石川さん(グループ代表)から「入社3年にも満たない人に事業を任せる、でも、任せるっていうのは、それだけ上司が腹括ってそういう仕事をさせてくれているからだ」っていう話があったじゃないですか。確かにそうだなと思って、なんだかウルウルしちゃって(笑)。ちょうど先日、入社からこれまでの13年を振り返る機会があって、断片的な記憶しかない私に対して、当時の上司は私の取り組んでいた細かな業務やモチベーションの変化、業務外での言動まで記憶していて、ものすごく感動したの。私は、本当に上司や人に恵まれてきたから、これまでいろんなことにチャレンジしてこられたんだなってしみじみ思っちゃいました。でも、研究室育ちで一般常識さえなかった私を自由にのびのびチャレンジさせてくれるということは、何かあったときは絶対に上司の責任になったんだと思うし、きっと私の知らないところでもたくさんフォローしてくれていたんだと思います。素晴らしい人に恵まれているし、チャレンジさせてもらえるし、明るく楽しくやらせてもらえるし、だからこそ自分もチームのメンバーにとって同じように腹を括る。自分で言うのは変だけど、いい会社ですよね。

あたけ:最初3年で辞めようと思ってて、それでも今も居続ける理由は何なのですか?

真実:最初の3年で、ココカラ検査がすごく美しく完成していたら辞めていたかもしれない。でも、そうはいかなくて5年かかって、ようやくココカラ検査が完成した時には夫に出会ってるんだよね。大好きな夫も働いている場所なんだから、この会社以上に幸せな場所はないわけじゃない(笑)。

あたけ:なるほど。出会っちゃいましたものね。

真実:というのは半分本当で、半分冗談なのだけど(笑)、真面目に言うと、インターナショナルスクールはメンバーも子どもたちも自分が説明会や面接に関わっているんです。一緒に頑張ろうって言って入社してもらったメンバーと、保護者の方に「お任せください」といってお預かりしている子どもたちのことを考えると、絶対に、途中で手放すわけにはいかない。自分が頑張ろう、任せてといったのに、それを自ら手放すなんてあまりに無責任だから。そうなると、もう終わりはないですよね。自分に嘘はつきたくないし、約束は守りたい。しかも、自分と会社のミッション(使命、目指したいこと)が重なっているからまだまだここで実現したいことがある。

あたけ:真実さんは言ったことはやり抜く人ですもんね。インターナショナルスクールも軌道に乗ってきて、次の目標もあるのでは?

真実:今は新事業ですね。このインターナショナルスクール事業自体も「20年後、30年後の世界を考えたときに、今の日本の子どもたちに必要な教育は、コミュニケーションツールとしての英語力。そして、日本の公教育ではまだ不足している『グローバル・スキル』を身に付けてあげたいよね」というところからスタートしているので、より多くの子どもたちにその教育機会を提供したいっていう気持ちがずっとあります。今はスクールという箱が一つしかなくて、提供できる子どもたちの数に限りがある。でも、これからはVRとかzoomとか手段はいろいろあるわけで…。だとしたら、別に首都圏に住んでなくたって、山の中からだって、ネットへのアクセスさえあれば、探究プログラムや英語の習得につながる機会を得られるという仕組みを作ることができる。そうなれば、それはすごく嬉しいなと思います。地方の子たちにも教育機会を提供していく事業を立ち上げて、今の延長線上で影響の輪を広げていくことが目標ですね。



あたけ
:いよいよ3つ目の新事業!まさに真実さんが研究してきたことがいかせそうですね。最後に。真実さんの原動力って何ですか?話を聞いていると投げ出したくなるほど大変なこともあるわけじゃないですか。それでも踏ん張れる原動力って何なんでしょう。

真実:なんだろう…。私の原動力は子どもたちです。私は本当に子どもが好きで、子どもたちからエネルギーをもらっているんです。仕事がどんなに大変でも、毎日スクールでも自宅でも、キラキラした目でとっても楽しそうに学びを深めている子どもたちがいて、感動するような成長が見られるんです。そんな奇跡にふれるたび、大人である私たちの使命は、この子たちの未来をより良いものにしてあげることだなと思うんです。30年後、50年後の世界を想像して、この子たちにとって何が必要かな、私たちに何ができるかな、って考えてると、ワクワクして楽しいよね。そうすると、よし頑張ろう!って力が湧いてくるんです。

真実さんらしいエネルギッシュなFCE story。新しい事業を立ち上げることは決して簡単なことではないけれど(いえ、大変なことのほうが多いかもしれないけれど…)、0から何かを生み出すエキサイティングな日々にはしびれるような楽しさがあります。真実さんの3つ目の新事業チャレンジはどうなるんだろう。また数年後、真実さんのOneStoryが聞けることを楽しみにしています。

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