「一冊の本」が人生を変えた?!ミッションへの最短距離を描け #OneStory

FCEの仲間たちが語る「OneStory」
今回はFCEパブリッシング代表取締役社長の正木 晃が登場。
20卒内定者(執筆当時)の堀口がインタビューし、正木さんのOne Storyを綴りました。ぜひご覧ください。

【正木さん紹介】
大学在学中に、広告制作プロダクションに身を置き、主に映像系のプロデュースを担当。その後、宣伝マンとして大手企業に転職する。1997年『7つの習慣』と出会い、翌年の1998年に創業時のFranklin Covey Japan社に参加。「7つの習慣」の実践ツールでもあるフランクリン・プランナー事業を担当する。2001年からはキングベアー出版事業を兼務。2018年、キングベアー出版の事業譲渡によりFCEグループに合流。FCEパブリッシングの代表取締役社長として、7つの習慣を世の中に広めるためのユニークな施策を打ち出し続けている。

「ある一冊の本」との出会いを転機に、自分自身と向き合いはじめ、人生における“ミッション”を見つけたという正木さん。
その本との出会いによって正木さんの人生はどのように変わったのか?
今回は、その秘密に迫ります!

堀口:正木さんが、FCEに合流なさったのは、2018年55歳の時と伺いました。世界で4000万部も発行している世界的ベストセラー『7つの習慣』をFCEグループで出版することになったと同時に、正木さんもFCEに合流。FCEパブリッシングを設立したと…。どんな思いから、このFCEパブリッシングを立ち上げたのですか?

正木:FCEパブリッシング社は、『7つの習慣』を100年先もベストセラーにすることがミッションです。「今日も明日も100年先も、この本を広めるためにわれわれの人生を使います」ということです。「7つの習慣」は、人間の最も成熟した姿は相互依存状態だと教えてくれます。原則を中心に置いた自立した個人と個人が、力を合わせてシナジーを創り出せば、チャレンジを認め支えあう社会につながると信じています。これは、「チャレンジあふれる未来をつくる」というFCEグループの理念ともつながっています。 

堀口:今までに正木さんは『7つの習慣』を広めるために、スマホアプリや通信教育教材を発売 したり、ドラマ化やマンガ化に挑戦されたりと…様々なユニークな施策を仕掛けてきましたよね!
最近では、どんな施策にチャレンジされましたか?

正木:昨年10月に『7つの習慣 賢者のハイライト』を出版しました。7つの習慣の各習慣を7名の著名人—LINE創業者の森川さん、モテクリエイターのゆうこすさん、『ドラゴン桜』の桜木先生など—にお読みいただき、深い気づきや共感された箇所に線やメモ書きを入れてもらいました。その直筆メモをスキャンして作成した小冊子を、7つの習慣の巻頭に付けて出版したのが『7つの習慣 賢者のハイライト』です。

堀口:実は、私もこの本読みました!賢者の方の視点や考えていることが学べて、とても面白かったです!賢者のハイライトを制作した背景には、どんな狙いがあったのですか?

正木:『7つの習慣』は日本国内240万部のベストセラーですが、若者にはあまり親しまれていないという調査結果があります。もっと若者に読んでほしいという思いから、この企画を始めました。

堀口:今回のターゲットは“若者”だったんですね!!確かに、7つの習慣って「ビジネス書」というイメージがあって、若者が手に取る機会は少ないかも・・・。

正木:最近強く感じることですが、客観的な事実よりも親近感のある人が話す“事実”にリアリティを感じるという傾向があります。私も、事実の報道よりもコメンテーターの解釈を信じてしまうことがある。世論を形成するのは、事実よりも個人の感情への訴えかけの方が影響が大きいのではないでしょうか。
それに乗じてマーケティングの仕方も変化してきている。例えば、化粧品のプロモーションも、人気のインフルエンサーに実際に使ってもらってSNSで宣伝してもらうなどは当たり前になってきています。
これを応用したのが「賢者のハイライト」です。あの人はどこに線を引いたのか。あの人はどのように考えたのか。7つの習慣に触れるきっかけにするために企画しました。

堀口:たしかに!「あの女優さんがおススメしているなら絶対に間違いない!買ってみよう」となったことが、私も何度もあります(笑)
ゆうこすが「この本いいよ~」と言っているのなら、試しに読んでみようかな?という心理をうまく利用した作戦だったとは!(私もまんまとこの作戦にはまってしまいました(笑))
“誰かのメモ書きやハイライトの入っている本”を読むのは初めてで、読んでいてとても新鮮でした!

正木:ベストセラーに書かれた誰かの直筆メモを、そのままスキャンして本にする。今まで誰も試したことのない企画です。それを7人分同時に出版することは大きなチャレンジでした!

堀口:前代未聞の新しい施策…!ワクワクする反面、大変なことも多かったのではないですか?

正木:売れるかどうかの不安はあります。ただ、『7つの習慣』を100年先もベストセラーにするというミッションからすれば、大変なことではありません。今やるべき戦術のひとつでしかありません。受け入れられなかったら、次の挑戦をすればいい。

堀口:ミッションに対しての戦術??

正木:忘れてはならないのは“ミッション”です。その下には実現のためのストーリーがある。戦略と言い換えてもいいですね。さらに下には戦術がある。戦術で負けても戦略で勝てばいい。戦略で負けてもミッションで勝てばいい。リーダーシップとマネジメント。7つの習慣の第2の習慣と第3の習慣です。仕事をやる上で大切にしていることの一つです。

堀口:なるほど。正木さんは、単に“売れる”戦術ではなく、“ミッションを実現するため”の戦術かどうかを大切にしていらっしゃるのですね。

正木:「賢者のハイライト」は販促目的の小冊子ではありません。価値あるコンテンツです。『7つの習慣」をより深く理解するための手助けになります。誰かのメモ書きや線を見ることで、自分とは違った感じ方や考え方に出会います。多くの気付きを得ることができるでしょう。さらに、どうしてそのように考えなかったのだろうかと問いかけることで、自身のパラダイムを知る手がかりにもなります。それだけではありません。この本には「新しい本の読み方」を伝えたいというメッセージも込められています。

堀口:新しい本の読み方?

正木:はい。ページの上と下に広めにスペースを設けています。「賢者のハイライト」と同じように、線を引いてメモを加えながら読み進めることで“自分の本”が完成します。書き加えるというアウトプットは、読書というインプットを完了させる大切な作業です。さらに、いつか読み返した時に、自身の成長を実感するとともに新たな気づきが生まれ、パラダイムシフトにつながるでしょう。この企画は『7つの習慣」を広めるという意味でも、新しい読書の提案という意味でも、とても実験的な出版となりました。

堀口: 実際にこの本は、どのくらいの若者に届いたのでしょうか?

正木:現時点では期待を上回る結果に至ってないのですが、7つの習慣を広めるという意味では十分効果があったと感じています。私たちは定期的に『7つの習慣』の認知度を測っていますが、「賢者のハイライト」出版後の調査はこれからです。調査結果を待ちたいと思います。

堀口:それは、結果がとても待ち遠しいですね~。正木さんはそんなにもなぜ「『7つの習慣』を広めたい」と思っていらっしゃるのですか?

正木:『7つの習慣』で変えたのです。この本と出会った34歳の時に。もう20年以上も前のことです。

堀口:7つの習慣が正木さんを変えた?!

正木:この本を読むまでは、自分の心の中を覗くことのない人生を歩んでいました。ある意味恵まれていました。目標も達成していた。しかし、その先が見えなかった。

堀口:えええ!!今の正木さんからはとても想像つかない姿で、とても驚きました。

若い頃の自分には何もなかった。何がしたいのかもわからなかった。
どこに向かえばいいか分からなかった。
自分に足りていないのは“ミッション”だった。

正木:1995年がターニングポイントでした。1月に「阪神淡路大震災」、3月に「地下鉄サリン事件」が起こった年です。「地下鉄サリン事件」の日に見た光景は今でも目に焼きついています。高層階のオフィスから、都心のビル群を擦れ擦れにホバリングするヘリコプターの姿を見たのです。何台も何台も。異様でした。映画のようでもありました。当時はまだインターネットは普及してなくて、Windows95がヒットしたのはこの年の夏ですからね。もちろんスマホなんてない。何が起きたのかわからなかった。ただ、何かが終わったと痛切に感じました。これまでと同様の社会は続かないと。さらにこの事件は、「人は必ず死ぬ。そして、いつ死ぬかわからない」。こんな当たり前のことを教えてくれました。

堀口:あの事件がご自身を見つめ直すきっかけになったのですね。

正木:それまでは、自分の価値の根拠を外に求めていました。外車に乗って、かっこいいスーツを着て、宣伝の仕事をして、休みはカミさんとハワイ旅行・・・そんな日々を過ごしていました。外的確かさと呼んでいるのですが、それが豊かで幸せであることを無批判に受け入れていたのです。ヘタレですね。右往左往していました。しかし、地下鉄サリン事件をきっかけに、揺るぎない自分を探し始めました。内的な確かさです。
さて、いよいよ登場しますよ。「運命の一冊」です(笑)

堀口:『7つの習慣』ですね。まさに、自分自身を見つめ直そうと動き出したときに出会ったなんて、まるで運命が引き合わせたみたい!!(笑) この本を初めて読んだときは、どうでしたか?

正木:冒険でした。自分の奥底に潜り込んでいく探検でした。子供の頃に培った「自分はこんな人間である」というプログラムには責任がない。それを修正する責任は、大人になった今の自分にあることを知る旅でした。わたしはプログラマーで、プログラムを書くことができるという、第1の習慣と第2の習慣に強く感じ入りました。リーダーシップとはこういうことだったのか!という感じです。各ページ、各行、行間にまで学びがありました。『7つの習慣』には各章の終わりに実践編と題した演習があるのですが、第2の習慣を読み終えたところで、見様見真似でミッション・ステートメントを作成してみました。うまく書けませんでした。書き殴ったミッションが今でも残っています。

堀口:それは、どんなミッションですか?

正木:一部を抜粋します。「原則を中心に置く。7つの習慣を生活に取り込む。7つの習慣を広める・・・」。

堀口:このころから、『7つの習慣』を広めたいというミッションをお持ちだったのですね。ミッションを持ち始めてからは、ご自身にどんな変化がありましたか?

正木:未来は過去の延長上にあるのではない。何をしたいのか、どんな世界にしたいのか、理想の未来から今を考えて、繋げばいい。 原則を中心に置くことで、内的確かさを得て晴れやかな心持ちになりました。ミッションがあると、そこに向かって「自動運転」している感覚があります。ゴールへの最短ルートでなくても、斜めに進んでいたとしても、勝手に近づいていく感じです。リーダーはわたし。自分が変わって、自分から変える。そのことを信じられるようになりました。自分と同じようにもっと多くの人に実感してほしいという思いが湧いてきました。『7つの習慣』をもっと広めたいと思い始めたのはここからです。

「一切の迷いはない」
―35歳で転職。自分のミッションへの最短距離を描く―

堀口:そして、『7つの習慣』を日本で出版する権利を持ったFranklin Covey Japan社の創業メンバーとして、転職。それこそ35歳って、責任のある大きな仕事を任されるようになったり、昇進のチャンスが見えてくるような時期だと思うのですが、転職に踏み切れたのはなぜですか?迷いや恐れはありませんでしたか?

正木:ありませんでした。Franklin Covey Japanの創業メンバー募集の新聞広告を見つけた時はうれしかったですね。迷うことなく応募しました。どんな会社か分かりませんでしたが、『7つの習慣』を広める仕事ができることだけは確かでした。それだけで十分でした。今になって確信しているのですが、会社はミッションを実現するための手段です。

堀口: 「会社はミッションを実現する手段」という点について、もっと詳しくお聞きしたいです!!

正木:ミッションが先にあるということです。ミッションを実現するために会社という手段が存在する。会社が先にあるって変ですよね。会社作りました。さて何やりましょうか(笑)ミッションへと続くストーリーを考えた場合、会社は手段で資源です。ミッションの実現にふさわしい会社があるとしたら、そこに移ることは自然なことです。ミッションが先なのです。今、私は、FCEパブリッシング社の代表ですが、もっとふさわしい人が現れればその役割を譲ります。これも自然なことです。その中で、私は別の配役として力を尽くします。繰り返しになりますが、大切なのは“ミッション”です。ミッションに忠実に生きることはそういうことだと思います。ただ、歯を食いしばって突き進む感じはありません。自然です。自動運転です。ミッションを見つけることができれば勝手に進んで行きます。気楽な生き方だと考えています。

堀口:ミッションに忠実に生きるために、一番効果的な選択を選び続けてきた正木さんが、もう一度人生における大きな選択をされたのが、2018年ですね。ついにFCEに合流です。正木さんから見たFCEはどんな会社ですか?

正木:FCEグループは、人の可能性を心底信じている会社だと強く感じています。本人すら気づいていない内在する可能性を、上司や同僚や部下は信じています。自分ができること以上のことを、相手ができるようにしてあげること。そこに時間を惜しむことはありません。

堀口:人の可能性を本当に信じている会社だと感じたのはどんな時ですか?

正木:”失敗大前提”ですね。チャレンジをしろ!といっても、社員は失敗を恐れてなかなか挑戦できないことがあります。しかしFCEグループにはチャレンジを認め支え合う風土があります。“失敗大前提”という社風が根付いているからです。そういう文化があるからこそ、社員は絶え間なく挑戦するのだと思います。

堀口:最後に正木さんが今後FCEで挑戦していきたいことはありますか?

正木:FCEパブリッシング社のミッションは『7つの習慣』を100年先もベストセラーにすることです。そのために今日も明日も100年後もこの本を広めます。私たちの人生を使います。それは、自由で公平な社会をみんなと力を合わせて作るためです。個人が生きたいように生き、みんながそれを認め支え合える社会です。これって、すごい挑戦です。だからこれ以上の挑戦は思いつきません。戦術面でのチャレンジをお尋ねですよね? もちろん山ほどあります。しかし企業秘密です(笑)
私には社会をよくする力はありません。できることは『7つの習慣』を広めていくこと。多くの人に読んでもらうことで、自由で公平な世の中が訪れると信じています。『7つの習慣』はどうしたら実行できるか考える本です。実行のためのレッスン書です。私がこの本と出会って自分を変えて動き出したように、読者の皆さんも自ら変える人になってください。
最後にもうひとつのチャレンジをお話ししましょう。このストーリーのバトンを次の世代に渡すこと。少しでもよくして渡すことです。これも私の大切な挑戦です。

堀口:FCEでの挑戦が、正木さんの描くミッションに繫がっていらっしゃいますね。「ミッションに対してベストな選択をする」大切なことを学ばせていただきました。ありがとうございました。

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