2021年5月。FCEエデュケーションの新たなチャレンジが始まった。
100 以上の受賞歴のあるアメリカシリコンバレー発ロボットアプリ「Dash」を使った 英語で学ぶプログラミング「Wonder Code」の日本での展開。
「Wonder Code」は、アメリカのシリコンバレーに本社を置くWonder Workshop、韓国でプログラミングスクールを運営するWonder Code Limited、そして今回の対談相手である香港の大手教育プラットフォームThe Education Group、というIT先進国のパートナーシップによって開発。FCEエデュケーションは、Wonder Code Limitedと提携「Wonder Code」の日本での展開をスタートさせた。
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https://fce-group.jp/new_2023/4231/
そこから約2年。日本国内では多くの方の賛同をいただき、その開講数は80教室を超えた。
日本上陸、2周年を記念して、「Wonder Code」の開発元であるEDCGのZac氏と日本展開を務める株式会社FCE エデュケーションの尾上の対談を実現。「Wonder Code」や日本の教育について聞いた。
Zac Kwonさん
The Education Group (EDCG)CEO
韓国にてインターナショナル幼稚園、課外英語スクール含め約15校の教室を運営、 英語教育とプログラミング教育のビジネスに従事。
2013年にEDCGを設立し、2018年より「Wonder Code」 事業を開始。
尾上 幸裕
株式会社FCEエデュケーション代表取締役社長
「Embrace Challenges, Create the Future.」を理念に、子どもたちの「主体性」を育む事業に従事。英語教育とプログラミング教育における子ども向け習い事教室ビジネスとして、 2021 年より「Wonder Code」の日本展開を開始。
「Wonder Code」の始まり、そして現在に至るまで
Zacさん:「Wonder Code」カリキュラムの開発契機は2018年でした。アメリカのシリコンバレーでWonder Workshop が開発したDashロボットと出会い、幼稚園生や小学生の子どもたちの学習教材として適していると感じました。
弊社の専門は英語教育ですので、このロボットを使い、英語でコーディングを学べるモデルができれば、子どもたちの将来にさらに役立つと考え、チームで開発に取り組みました。
アメリカ大手児童書出版社であるスカラスティック社と共同で、物語を扱う英語カリキュラムを、そしてWonder Workshopとの提携により、英語とコーディングという2つの要素を組み合わせたカリキュラムを開発し、 講師が子どもたちに教えるための教室プログラムが完成しました。それが「Wonder Code」です。
尾上:「Wonder Code」のプログラムは子どもたちが夢中になる仕掛けがたくさんありますよね。私も韓国で初めてレッスンを拝見したとき、子どもたちが夢中になって楽しそうに学ぶ姿を見て、これを日本でも実現させたいと強く思ったんです。
Zacさん:最初の出会いは2019年、コロナの少し前でしたよね。弊社グループの関連会社から株式会社FCEエデュケーションの紹介を受け、来日し、尾上さんへ「Wonder Code」 についてプレゼンをしました。
その後、尾上さんとチームの皆様が韓国に来られ、ラボやスクールを見学されたのがすべての始まりでしたね。「日本の子どもたちが英語もコーディングも学べるプログラムを探していた」ということで、日本で「Wonder Code」を展開することになりました。
尾上:もう3年も前のことなんですね!プログラムを探していた理由として、日本の教育課題となっている英語教育があります。
日本では学校で約10年間も英語を学ぶにもかかわらず、話せるようにならない。これが実情です。
従来の英語教育は知識のインプットが多く、「話す」「道具として使う」ための教育がされていないことが問題だと思います。
英語を道具として使うためには、まず楽しくなければ子どもたちの学習は続かない。
まずは英語にポジティブな感情を持ってもらえるような、楽しく触れ合える機会をつくれないか…を考えていました。
そんな時に、韓国の子どもたちがDashロボットを通じて、英語を道具として使い、さらには楽しみながら学んでいる姿を見て、驚きました。
これだけ楽しい教材なら日本でも絶対にニーズがあるだろうと思ったことが「Wonder Code」 の日本展開を決めた理由です。
日本と韓国…英語・プログラミング教育の現状とは
尾上:日本の英語教育ビジネスという面では、英会話教室数は年々増加しており、どこで差別化するか、これが最も重要だと感じています。
一方でプログラミング教室に関しては急激に成長している市場で、2022年時点で国内約12,000教室※を超えたといわれています。
しかし、そうした中で「英語で教えるプログラミング教室」はどれくらいかと言えば、全体の3%※。まだまだ少数で、これが一つの差別化になるのではないかと考えています。
英語教室もプログラミング教室もさまざまありますが、重要なことは、子どもたちが社会に出たときに使える実用的なスキルが身につくかどうか。つまり、プログラミングであれば、プログラミング的思考とコーディングスキルの両方が身につくことであり、英語であれば本当に話せるようになることです。
グローバル化やDXが進む社会の中で、そういう実用的な学習機会を提供していくことも、今後求められるものだと考えています。
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Zacさん:韓国では1988年に開催されたソウルオリンピックを機に、英語の必要性が重要視され、英語教育を推進する動きが大きくなりました。現在、コーディングスキルを習得する必要性についても同じ動きが生まれている印象を受けています。
2020年代のコーディングブームは、1990 年代に起きた英語教育ブームと同じで、韓国でも国民の大多数が、コーディングの基礎は少なくとも知っておくべきという考えを持っているように感じますね。
尾上:なるほど。スピード感としては、韓国は日本と同じぐらいの印象ですね。日本でも学習指導要領でプログラミングの必要性が記載されたことで、徐々にコーディングの基礎を持っているべきという考えが浸透してきました。
また英語力については、日本はアジア最低レベルとも言われています。そうした中で、実用的な英語を身につけるには、英語の環境に身を置くことが一番だと思うんです。
なぜならばインプットした英語を使う、アウトプットする機会が多くあるからです。
そこで、子どもたちが英語を使う学習環境づくりとして、「英語を学ぶ」ではなく、「英語を使って何かを学ぶ」という文化をつくる必要性があると考えています。
では英語で「何」を学ぶのかと考えた時に、日本でニーズが見込まれ、かつ、子どもたちが楽しく学ぶ要素があり、そして市場が大きく成長している「プログラミング」が最適だと思ったのです。
英語でプログラミングを学ぶカリキュラム「Wonder Code」は、 日本の子どもたちに必要な21世紀型スキルの育成にもつながる、最適なコンテンツだと思います。
※1「 2022年プログラミング教育市場規模調査」調査期間:2021年12月~ 2022年 5月 (GMOメディア株式会社調べ)
※2 株式会社FCEエデュケーション調べ
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「Wonder Code」 で実現できること
Zacさん: 「Wonder Code」にはコーディングの基礎を学ぶために必要な要素がすべてそろっています。そもそもコーディングは専門的で難しいものだと思っている方が多くいますが、実際はそうではありません。「Wonder Code」 のカリキュラムがそれを証明しています。
特徴の一つ目は、コーディングを初めて学ぶ子どもたちが、コーディングとは何かを理解し、基礎概念をシンプルに学べるようになっていること。
そして二つ目に、楽しく学べること。生徒が長く学び続けるためには大前提としてカリキュラムに楽しさを持たせる必要があります。かつて私たちが若いころは、知識ベースの学習ばかりで、ひたすら暗記することを強いられましたが、最近は学習を長く続けられるよう、体験学習や学びを楽しむことが求められています。
さらに三つ目の特徴として、ストーリーベースのカリキュラムであること。
生徒は楽しみながら、英語も学び、同時にコーディングの概念も身につけられる内容です。
尾上:この3つが「Wonder Code」の魅力ですよね。私たちも直営を展開して、子どもたちの成長や学ぶ姿勢に驚かされています。
Zacさん:「Wonder Code」は、子どもたちを21世紀のリーダーへと育みます。
レッスンでは、アメリカ最大手の出版社であるスカラスティック社の物語を通して学び、シリコンバレーのWonder Workshopが開発した革新的なロボットやアプリケーションを使い、コーディングのロジックを習得します。またレッスンを担当する講師にとって、楽しくかつ教えやすいカリキュラムを用意しています。さらには、教育分野で専門的なノウハウのある株式会社FCEエデュケーションのサポートを受けることができます。
グローバル企業の強みを結集したこの最高の教育サービスによって、子どもたちは素晴らしい人材となる機会を得られると確信しています。
尾上:ありがとうございます。「Wonder Code」の展開を日本でスタートし、2年が経ちますが、日本国内において「Wonder Code」は開講ベースで80教室を超え、全国大都市から地方都市まで、さまざまな拠点で導入いただける状態になっています。
実際にレッスンを受講している子どもたちの変化の数々も耳に入っており、「毎週楽しく通っている」「子どもの強みを発揮できる」「チームワークを高めている」「子どもに自信がついたように見える」「家で英語を話すようになった」など、お喜びの声もいただきました。
私自身もこのような教育を子どもたちに届けられることをとても嬉しく思いますし、「Wonder Code」を日本で展開して本当に良かったと心から思いました。これからも「Wonder Code」を通じて、グローバルな社会で活き活きと躍動する人材を一人でも多く育成したいと思っています。
Zacさん、日本、そして世界の子どもたちのために今後もよいパートナーシップを継続していきましょう!
Zacさん: もちろんです!一緒に頑張りましょう!
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