#「企」業家TALKとは?
立場も、常識も超えて―FCEで「企」業家として働くということ
新シリーズ「企」業家TALK!本シリーズは、FCEグループが大事にしている考え方「企業家」=「経営力(自分の人生を自分で切り拓く力)を高めながら、事業成長にまい進する」そんなFCEの各事業を第1線で創る側の人たちにフォーカスしたインタビューシリーズです。
記念すべき初回はFCEトレーニング・カンパニーでオンライントレーニング「Smart Boarding」のプロジェクトマネージャーを務める、Mathew Odron(マシュー・オドロン/通称マティ)。マティは、元々はFCEエデュケーションが運営するインターナショナルスクール、「勝どきキンダーガーデン」で子ども達向け英語講師の仕事をしていました。その後、FCEトレーニング・カンパニーに異動。WEBサービス開発の仕事を通じて自ら身に着けたスキルを、どのようにSmart Boardingのサービス成長に繋げ、サービス全体を任されるようになったのか?その背景を探ります。
オンライントレーニングサービス「Smart Boarding」とは?
『Smart Boarding』はHRアワード2018 プロフェッショナル部門 人材開発・育成部門『最優秀賞』 を受賞したビジネスパーソン向け「働くをもっとおもしろくする」定額制オンライントレーニングサービスです。「オンライン研修」×「短時間eラーニング・LMS」という2つの特長をもち、さらには社内コンテンツも蓄積・運用管理が可能。リモートワーク実施する企業様の増加に伴い、さらにご相談・ご導入が増えてきている注目のサービスです。
未経験から、プロジェクトマネージャーへ
○Hello、マティ! (カタコト)Smart Boardingの事業に関わるきっかけは何だったのですか?
約4年前FCEトレーニング・カンパニーに異動したのは、当時あった「Innovator’s Accelerator」というe-ラーニングサービス開発に関わるためでした。アメリカから導入したサービスだったので、アメリカのビジネスパートナーとのやり取りにおける翻訳や通訳、会議などを担当していました。そして、実際にシステム開発が始まった後は「システムテスト」を担当したのです。その流れで新しく「Smart Boarding」を開発してくことが決まり、そのチームに合流しました。
○それまでもシステム開発や、テストの経験が?
いえいえ、初めての経験でした!大学でシステムについて勉強したことはありましたが、タイムラグもありましたし。でも、長い経験を持ったシステムエンジニアさんからも「ここまで確認してくれて助かる」と褒めてもらうことも多く、自分の「得意分野」なのだと気づくきっかけになりました。その後も、サービステスト中心の関わり方を3年ほど続け、今はSmart Boardingのプロダクトマネージャー、またフロントエンジニアとテスター、3つの役割を任されています。
○最初から、そういったキャリアを歩みたいと思ったのですか?
自分は「テスト・検証」が得意なのだと気づいて、もう少しやってみようと思い続けてきた結果かなと思っています。サービステストをするときには、いろんなパターンを想定して進めます。よく使われる場合のパターンももちろんだけど、私は想定外のことも力を入れます。普段サービス活用をする中で、その使い方はレアだけど、起きると重大な問題になる、というケースは意外と多い。だから、それを細かにやるとエンジニアの人たちが喜んでくれることも嬉しかったんです。
でも正直、このまま同じ役割だけを続けるのは、飽きるだろうなあと思っていましたね。「次はどういうステージにレベルアップすればいいか?というのは、ずっと考えていたんです。
プログラミングを自ら勉強「もっと、貢献できると思った」
○そこから、具体的にどんなアクションをしたのでしょう?
サービス開発においては、テストをいくら進めても予想外の動きやバグが起こることがあります。そうすると、「お客様の問い合わせ→テスト→修正箇所発見→エンジニアへ修正依頼→エンジニアの修正→再検証(テスト)→お客様へのFB」ととても時間がかかってしまうんです。これはお客様もお待たせしてしまうし、重要な開発を進めているエンジニアも優先順位をつけづらくなってしまう。それであれば「簡単な修正は、自分ができるようになればいい」と考えるようになりました。
そこで、フロントエンドについての勉強を始めました。Udemyのコースで、1年間朝・夜通勤時(当時)に動画を見る→家に帰って2時間くらい練習する、ということを繰り返しましたね。3か月たった頃には、実際の業務で使えるようなWEBアプリを創ることにも挑戦しました。実際に使われなくても、自分の練習・勉強のために作ったんです。少しでも、今ある環境をよくすること、サービス開発や改善がスムーズに進むことに貢献したかったんです。
○やるべき役割の枠を超えて、自ら見出したのですね。貢献したかったのは何ででしょう?
昔から「If it’s not broken, don’t fix it.」(完璧じゃなくても、壊れていなかったら改善する必要はない)という言葉が、好きじゃなかったんです。母親によく言われていたのですが。
壊れていなければ、つまり「重要な問題」がなければ改善する必要がないというのは、私は違うと思っていて。今は問題がなくても、もっとよくできることには、できる限り手を尽くしたいんです。
自分が少しでもサービス改善に手を動かせるようになれば、自分よりスキルのあるエンジニアさん達は、より重要で難しい開発や機能改善に着手する時間をとることができる。そうしてもっと貢献できると思ました。もっとそのスピードを上げたいので、今はバックエンドも勉強中です。実際に何かを創った方が勉強できるので、英会話のe-ラーニングシステムを自学習用に、夜や週末には自分で作っています。
プログラム開発でも一番大事なのは「ミッション」
○自ら勉強しスキルアップしながら、貢献できる領域を増やしているのですね。Smart Boarding開発において、大事にしている視点はありますか?
そうですね、一番大事にしているのは、FCEトレーニング・カンパニーのミッション「働くを“もっと”おもしろくする」です。
数年前、みんなでこの事業のミッションを考える機会がありました。その時にみんなで決めたそのプロセスやこの言葉がとてもインパクトがあったんです。
これは、お客様に対して示すものでもありますが、Smart Boardingに関わるメンバー、セールスやサポート、エンジニア全員にとってもとても重要だと思っています。
全員がこのサービスに関わることを「おもしろい」と思ってほしい。
使うのがおもしろい、売るのがおもしろい、使ってもらうのがおもしろい、創るのも、改善するのもおもしろい。なので、エンジニアチームにおいても新しい言語を使った開発にチャレンジしたりと、新しいことをどんどん学びながら、新しいサービスを創りだせるような「おもしろい仕事」になるように、というのはいつも考えていますし、サービスの機能面を向上させることで、セールスも売りやすくなって「売るのがおもしろくなる」と考えて、機能改善に取り組んだりもしています。
自分から「したい」と思うことは、「おもしろい」ことになる
○今後Smart Boardingをどんな風に成長させたいですか?
私は、仕事がおもしろいと思えない人生はとても残念だという気持ちがあります。
でも「仕事をする」とか「研修をうける」とかには、実はネガティブなイメージも多く含まれていますよね。Smart Boardingを使うユーザーにおいては、そういうネガティブイメージで取り組むのではなくて「自分から使いたくなる」ようなサービスにしていきたいです。
「上司から言われたから使う」のではなく、「自分から使う」。自分から「したい」と思って取り組むことは、ネガティブなイメージではなく「おもしろい」ことになるはずです。そのきっかけとなるようなサービスを目指しています。
Smart Boardingは単なるe-ラーニングだけではなく、いろんな使い方ができます。その結果、時間の効率化も図ることができる。そこでできた時間を、より自分の仕事や人生にとって重要なことに使ってほしいとも思っています。
○最後に、今後の意気込みや伝えたいことをぜひ
Smart Boardingは、最初は5人くらいの小さなチームでした。セールスメンバーも1人。でも、続けてきたことで、今はニーズも高まり発行ID数はとうとう10,000IDも突破しました。広がった分、FCEトレーニング・カンパニーのセールスは誰でも、フィードバックを持ってきてくれるし、フォローチームもどんどんと意見を言ってくれる。それがものすごく嬉しい。
だから、そのフィードバックに答えられる技術力を身に着けていきたいし、サービスに関する知識ももっと深めたいです。そのためにも、
「The future depends on what you do today 」(未来は、今日何をするかで決める)byマハトマ・ガンジー
「問題が起きたら改善する」のではなく、「完璧な状態にするために今日最善を尽くし、未来を創る」ことを、これからも積み重ねていきます。
最もパフォーマンスが出る環境が、FCEにはある
○マティさん、ありがとうございました。マティさんが「働くを“もっと”おもしろくする」というFCEトレーニング・カンパニーのミッションに向かって仕事をする姿勢はまさに「企」業家。
先日行われた「NBCグランプリ」にも、Smart Boardingを軸とした新しいビジネスアイデアを持ち込んだり、その思いを実現させるために、日々着実にミッションの実現に向けて行動するマティさん。本インタビューからも、イチ「担当社員」という枠を超えて、事業を担い「自ら考え行動し、発展させる」という「企業家マインド」あふれる働き方が伝わったのではないでしょうか。
また、マティさんは最後にこんなことを言ってくれていました。
「私は、今比較的自由にエンジニアチームを含めて、Smart Boardingプロジェクトをマネジメントさせてもらっています。その環境を作ってくれているのは上司の藤原さん(FCEトレーニング・カンパニー副社長)なんですよね。これは人柄もありますが、人のタイプを見て理解してマネジメントをしてくれることが、とてもありがたいと思っています。こんなに“おもしろく”仕事をさせてもらえる環境に、本当に感謝しているんですよ」
起業家ではなく「企」業家であるということ。
そのために一人ひとりが最もパフォーマンスがでる環境づくりやマネジメントを、一緒に考え創りあげる。そんな環境がFCEにあるからこそ、ミッションに向けてひた走ることができるのかも、と考えさせられる一言でした。
新たな仕掛けも満載で「働くを“もっと”おもしろくする」ための機能向上を続ける「Smart Boarding」。是非皆さんもお試しください!
(インタビュアー:大司奈緒)
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